色は仕掛けを持っている


皆様お久しぶりです(笑)
突然本題に入りますよ。

以前に色のお話をしたことがありますよね。


そこでは、色がどのようにして私たちの目に色として見えるか、ということを主にお話しました。

今回の色のお話はなんでしょう。

「色には性格があるよ」というお話です。


寒色、暖色という基本的な言葉があります。

寒色は文字通り、寒そうな涼しそうな印象を与える色、例えば……青、青緑、水色。暖色はといえば、赤、オレンジ、ピンク。

暑い日、プールに涼しさを求めるなら、極端な話、赤いプールサイドより青いプールサイドを選びませんか?

こういう、色から受ける感覚って、私たちの直感や本能に基づく反応なのです。

つまり、色を操れば、人の心理も操れる!ということです。

いやいや、ほんとです。実際に私たちは操られていますからね。

例えば、マクドナルドとモスバーガー。

両者のロゴマークや店内を思い浮かべてみてください。

マクドナルドは赤が基調。モスバーガーはといえば緑が基調。

どういう意味があると思います……?

まず単価を見てみましょう。奥様はよく知ってらっしゃいますよね。マクドナルドの方が単価が安い。

対してモスバーガーはレストランで食事をしたような気分の価格設定。

単価が安ければお客の回転数を上げなくてはなりません。でも、単価が高ければそれだけゆったりと過ごしたいというのがお客の心理です。だから、マクドナルドは赤、モスバーガーは緑なんですね。赤は人に興奮を覚えさせる色でもあり、「なんとなく落ち着かない。早くしなきゃ。」という気持ちになるんです。逆に緑は自然の中にある色ですから、見る人は落ち着きます。何だか落ち着いて長居してしまう色ですよ。

自分の商売に見合ったカラーを設定しているのですね。

どうですか?操られていましたね(笑)

マクドナルドは最近は方向性を変えてきています。単価も上げてきましたし、商品にもこだわりを持たせてきました。そうすると、今までの安い単価で客を回転させるやり方では上手くいかなくなります。品質本位の世の中の流れにも寄せてきているのでしょう。単価を上げて、その単価でも買うような客層を呼ぶ店内、落ち着く店内にしなければならなくなったわけです。最近、多くのマクドナルドの店内のカラーが緑、茶色などのアースカラー基調になってきたのはそのためですね。

まだまちだ、私たちは色に操られています。


新幹線、何色が多いですか?

飛行機、何色が多いですか?


そうです。白ですね。

これが、白じゃなくて黒だったら、あなたはどんな印象持ちますか?

その新幹線、遅そうじゃないですか?
その飛行機、重くて落ちそうじゃないですか?

実は白い色には軽さや速さを感じさせる効果があるのです。

ペンキなんてどんだけでもあるんですから何色でもいいのに、白が使われているのには、私たちの心理を操るトリックがあるわけです。

まだあります。

戦車がパステルカラーじゃないのは何故?

パステルカラーだったら弱そうじゃん!

え、ジャングルでの戦争で目立たないようにしてあるんじゃないの?と思われるかもしれません。それよりも、「この戦車はめちゃくちゃ重厚で、それくらいの攻撃ではびくともせんぜよ。」というイメージを相手に持たせるための色なのですよ。

逆に、赤ちゃんの服がパステルカラー多いのは何故?

黒かったら、なんか守ってあげたくなる感じしないじゃん!

パステルカラーは、柔らかさ、軽さ、可愛さといった性格を持っています。オシャレな黒のベビー服もありますが、主流は可愛らしいパステルカラーです。

どうですか?めっちゃ操られてますよ。

たかがその色が何色がだけで、ちょっと世の中が変わってしまうくらいの力があるわけなんですね。

色は実は、とても力のあるものです。

いろんな場面で色が私たちの心理に影響を及ぼしているのがおわかりいただけたでしょうか。

コンビニで見つけた新製品のお菓子、話題のレストランなど、もしかしたら私たちの心理を操る色のトリックが隠れているかもしれません。探してみると面白いですよ。

あなたがその商品を選んだ理由が隠れているかもしれませんね。

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