五感は道具
絵を描く道具には手入れが必要です。
例えば、鉛筆画を描く私にとっては、鉛筆を削るのも手入れであり、準備でもあります。
描く前には必ず鉛筆を削るし、削り貯めしておくときもあるし、描いている途中に丸くなって削るときもあるし…。
鉛筆の芯の尖り具合を、五感に置き換えて下さい。
表現すれば五感はすり減るものです。
いつも冴えた直感でいるために、あなたなりの五感の磨き方を知っておいてください。
私は、人の少ない、自然のある場所。自分が消えてしまいそうな、不思議な感覚に襲われる場所。そういう所で、木の影や、岩の苔、神様の祠などをじっと見つめて、自分が予測できない思考回路にトリップします。
あなたにはできますか?
そういう場所や、時間がありますか?
あなたが行列の出来るお店や、遊園地のアトラクションに並んでいる間に、私の五感は何枚もの紙をも塗り込める、尖った長い芯を準備しましたよ。
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